08/22 電子手帳
老人はすぐ昔の話を始める。引きこもりには新しい話題がほとんどないのでそれがなおのこと顕著だ。
これは仕方のないことなので抗うことなく昔の話をしようと思う。
小さい頃、CASIOから出ていたSUPER電子手帳という子ども向け電子手帳が大好きだった。どんどん新しいモデルが出るので毎年のようにお年玉で買っていた時期があったと思う。
最後に買った電子手帳は確か画面がカラー(もちろんフルカラーじゃなくて描画できるのは黒とオレンジと緑だけだ)で、犬を育てる機能があった。
CASIOのSUPER電子手帳じゃなくてタカラのペンタッチノルンだった人も多いと思う。
あの頃はそのクオリティでも感動していたけど今はさぞかし進歩しているのだろうと調べたところ、今はもうそういう商品は少なくとも私が調べた限りでは販売されていないようだった。あるのはアイカツフォンとかスマートポッドとかアニメの関連商品としてのものだけらしい。
確かに当時に比べたら驚くほど技術は進歩しているけど(CMに画面を映さないタイプのアイカツフォンについてはさておき)、ただ電子手帳で遊ぶための電子手帳ではないのだ。
セーラームーン旧アニメではセーラーマーキュリーが電子手帳型のポケットコンピュータを使っていた。45話で敵の額を叩き割って道連れに死んだあのポケットコンピュータは商品化はされていなかったと思うけど、今のアイカツフォン(CMに画面が映るタイプ)やスマートポッドを見るに、何時の時代も電子手帳は女児の憧れなのだろう。そして大人になるとスマートフォンで常にSNSを見たり多くの金と時間をつぎ込んでゲームに没頭したりするのだ。