絶品日記

正しいカレーみたいなブログ

2018年7月6日 イケメンな吸血鬼とイチャイチャする話

今日頑張ったこと
家の中の換気
数日間ずっとジメジメした天気が続いたせいで湿度がぐんぐん上がって、カビ臭と咳と涙に耐えきれずもう少しで家を焼くところだった。マジで家焼く5秒前だった。

吸血鬼の話
 吸血鬼にチヤホヤされる「吸血鬼もの」はもはやひとつのジャンルになるくらい乙女の間で大流行だ。
 乙女ゲームに登場するイケメンの吸血鬼がよく使う褒め言葉に「お前の血は甘い」というのがある。いや、吸血鬼の感覚で美味しいということはあってもさすがに甘くはないだろ。しかしこれは様式美だ。ちゅーだって間違いなく直前に食べたものの味がするだろうけど、その手の作品では「甘い」と言われることが多い。成人向け作品でも、あれやそれは甘い。粘膜接触は、そのような空間においては、だいたい甘い味がするのだ。そういうお約束に対して突っ込むのは野暮だと思う。手をつないで下校する中学生カップルに「お前ら10年後には別の相手とセックスしてるぞ」と言うくらい野暮だ。
 それでも、私は知ってしまったのだ。
 きっかけは少し前、某所に用事で訪れた際に出された緑茶だった。一口啜ると驚くほど甘い。砂糖とは明らかに違う甘さだ。よく見ると表面には毛茸も浮いている。ペットボトル緑茶のCMで「緑茶の甘さ」なんて謳い文句を聞くが、ほんとうの緑茶の甘さはこれほどであったか。してやられた。
 緑茶がこれほどまで甘いものだと自らの舌で知ることなく生きている人間も決して少なくないだろう。それならば、血が特別に甘い少女も、ほんの僅か、ちょうど市場に出回る高級茶葉のような確率で存在するのかもしれない。少なくとも、「人間の血は絶対に甘くない」と言い切ることはできないのではないか。
 特別に高級な緑茶は、そのようなことすら教えてくれるのだ。